ホーム
テレビ−CATV−
ご新築・改築などでこれから宅内配線工事を行なう場合、下記推奨例を参考にして下さい。
1 配線方法について
1.1 宅内配線方式
従来の住宅で採用された「送り配線方式」では、送り配線用と端末用の直列ユニットを使用しますが各部屋の信号レベルが均一でなく、 また雑音防止対策、メンテナンスが困難なため、LCVでは伝送損失が少ないことや将来の配線システム変更等が容易なこと等からも「分配配線方式」を推奨しています。(図1)
1.2 BS・CS放送設備及び音楽有線放送設備との併設
BS放送やデジタルCS放送の番組は一部弊社でも放送サービスしておりますが、BSやCSのアンテナを独自に設置する場合は、 TV用配線と別配線でご検討下さい。また、音楽有線放送を併設される場合は、有線放送の伝送帯域が弊社の仕様周波数と重複しますので、 TV配線と絶対混合することのないようにして下さい。
1.3 CATVインターネット対応宅内配線
戸建て住宅であらかじめ弊社ケーブルモデムを使ったCATVインターネットサービスを希望されるお客様については、 保安器よりケーブルモデムを設置する部屋まで、TV配線とは別にCATVインターネット専用の配線を敷設して下さい。(図2)
また、アパートなど集合住宅でCATVインターネット対応を検討される場合には上り帯域を増幅できる双方向ブースター(増幅器)や雑音をカットするハイパスフィルターなどのCATVインターネット対応機器が必要になります。
CATVインターネット対応集合住宅の配線例を示します。(図3)
2 テレビ端子の出力レベル
目安として65dB以上を確保して下さい。但し帯域により電界強度が異なるため、このレベル以上必要な場合も考えられますので、 周辺状況調査や浮動電界強度測定などにより、適正値を確保されるようお願いします。 必要に応じてブースター(増幅器)を取り付けて下さい。
※ 弊社タップオフ出力レベル(目安)
伝送周波数帯域 | 10〜770 MHz |
出力レベル | 75dB ( 450 MHz ) |
3 双方向対応機器・部材について
3.1 配線ケーブル
シールド特性の高く低損失の「S-5C-FB」を使用して下さい。
※ 「5C-2V」や「5C-FV」は対応できません。
3.2 コネクタ
同軸ケーブルの接栓には、ケーブルのサイズにあったF型コネクタを使用して下さい。
3.3 ブースター(増幅器)
双方向型(下り帯域 70MHz〜770MHz : 上り帯域 30MHz〜55MHz)をご利用下さい。
集合住宅では上り帯域を増幅できるものが必要です。
3.4 分岐・分配器
10MHz〜770MHzの周波数を通すもの。また、ケーブルには行先を表示して空き端子には終端抵抗器(ダミー抵抗器)を取り付けて下さい。
※ ケーブル直付けの物は対応できません。
3.5 テレビ端子
10MHz〜770MHzの周波数を通し、結合損失の無いもの。外来雑音・不要輻射対策されたもの(F型コネクタ付き)を使用して下さい。
※ケーブル直付けの物は対応できません。
3.6 機器設置スペース
メンテナンスが可能な場所に分配器・ブースター(増幅器)を取り付け、ブースター(増幅器)用に100V電源コンセントに設置して下さい。 屋外等雨のかかる場所に機器を取り付ける場合、防水仕様の箱に収容して下さい。なお集合住宅の場合は共用電源から電源を取って下さい。
4 宅内LAN
ご家庭でCATVインターネットをご利用する場合には宅内LANを構築することにより複数のパソコンで同時にインターネットに接続することが出来ます。 この宅内LANではハブを中心として各パソコンにスター状にLANケーブル(CAT5)を配線するのが一般的です。(図5)
また、弊社のグローバルIPアドレスサービスをご利用の場合には、ハブの他にブロードバンドルータが必要になります。
この他にも各パソコンへのLAN配線が不要な無線LANによる接続方法もあります。詳しくはLCVまでお問い合わせ下さい。
5 施工上の注意事項
5.1 引込口
建物への同軸ケーブル引込口は電話の保安器取り付け付近(点検・保守が容易な場所)に設けて下さい。 弊社にて保安器(避雷器)を取り付けます。
5.2 機器の取り付け
機器が建物の金属部分に抵触しないように木版等をとりつけて下さい。また、機器を収納箱に収める場合は、機器の大きさと、 箱内のケーブル配線の引き回しを考慮し配置して下さい。なお分配器には後から上り雑音カットフィルターを取り付ける場合がありますので空きスペースを確保して下さい。
5.3 テレビ・ユニット(壁面端子)の取り付け
同軸ケーブルの加工寸法はメーカーにより異なりますので使用するものに合わせて加工して下さい。 また、編組が心線とショートしますとテレビの映りが悪くなりますのでご注意下さい。
5.4 ケーブル
ケーブルは同軸ケーブル用サドルで固定するか、CD管またはPF管などの配管にケーブルを通して固定するようにして下さい。 ステップルで強く固定しますと、同軸ケーブルが変形又は損傷し映像や音声が劣化する恐れがありますのでご注意下さい。